YAMAHA RTX1210 × SWX2100-16G 導入実録

YAMAHASWX2100-16Gの導入

前回のRTX1210の導入でNW環境が整ったと思いきや、RTX1210のLAN1のポートが全て(8ポート全て)使用する構成はCPU負荷を高めてしまい、あまり理想的とは言えません、さらに解消したはずの受信オーバーフロー問題が依然として残っていたため、今回YAMAHA SWX2100-16Gの中古購入に至りました

1.導入の動機

ネットワークの安定化と集約のため、L2スイッチ「SWX2100-16G」を導入
これに伴い、RTX1210のリンクアグリゲーションを解除し、DS220+のBond設定を「拡散分離」から「アクティブスタンバイ」へ変更

2.発生したトラブル(泥沼の記録)

設定変更後、RTX1210の再起動を失念したことによる設定の不整合が起き、内部に旧設定のデータが残ったことで挙動が不安定化しました

症状: 受信オーバーフローが「3849」まで爆上がり
結果: スピードテストで「下り150Mbps / 上り27Mbps」、PINGも「300ms超え」という致命的なパフォーマンス低下が発生

3.解決への道のり(教訓)

原因は「設定変更後の再起動不足」によるゴミデータの悪影響と判明
最終手段として、RTX1210を「完全初期化(ファクトリーリセット)」し、設定をクリーンな状態で入れ直す決断

4.結果・安定化

初期化により受信オーバーフロー等の異常値は解消
SWX2100-16Gと日本整線・パンドウイットで固めた物理層の恩恵で、極めて安定したネットワーク環境を構築完了

5.さらなる試練

一時は解決したと信じていましたが、夜中に再び受信オーバーフローが発生!
今回の受信オーバーフローは「49」とV6プラス環境ではしょうがないパケ溢れと思って無視していましたが、カウンタークリアしてその翌日も受信オーバーフローは「36」を記録、まぁ処理しているパケット数から計算しても0.0005%のパケ溢れだからこれでいいかと思ってましたが、新たにiPadでQuickconnectでDS fileにアクセスできない現象が発生!
iPhoneではQuickconnectでDS fileにアクセスできるのになぜ???
RTX1210のDHCPスコープを(第4オクテットの100~150)内「102」というIP競合が発生していることが判明!
固定IPの設定もしていないのになぜ競合するのか、謎は深まるばかり

6.syslog解析の結果、原因判明!

RTX1210よりsyslogをダウンロードしてジェミニに解析してもらったら、DHCPでIPの競合が判明!

RTX1210が立ち上がる一瞬の隙に、AX23が「192.168.100.X」のエリアで勝手にネットワークを作ってスマホ等にIPアドレスを配り始めていた

RTX1210の再起動をかけて、起動直後に (192.168.100.2)~ などの「100番台のIPアドレス」を要求するパケットや競合ログが飛び交っている
実はこれこそが、初期化前(ルーターモード時)のArcher AX23が勝手に裏で起動していたDHCP設定の残滓でした
RTX1210が正常に起動して「0番台」を配り始めるのと、Archer AX23が配る「100番台」の指示書が端末内で正面衝突し、激しいパケットの嵐を発生させていたのが真相です

RTX1210の設定もおかしくないし、SWX2100-16Gはそもそもシンプルスイッチなので設定要らないし、IP競合を徹底的に調べたが102に割り当てられている端末はiPadと判明したがiPadはIP固定なんかしてないし、その他の端末も102ではIP固定した記憶も事実もない
残るはブリッジモードにしてAPとして利用してたArcher AX23が原因かも?
Archer AX23を初期化し、PCを無線接続してブリッジモードを再設定
その際、設定画面を確認するとDHCPモードが「自動」になっていた

RTX1210導入時にArcher AX23のDHCP設定まで気が回っていなかった、最大の汚点である!

RTX1210のLAN2のカウントエラー(受信オーバーフロー)発生の全ての元凶がこのArcher AX23のDHCP自動ON設定だったと考えていいだろう
Archer AX23のDHCP自動設定を「OFF」にすることで、ようやくRTX1210での完全制御が可能となった
iPadでQuickconnectでDS fileにもアクセス出来るようになったので、これでRTX1210のLAN2のカウントエラー警告は出ないと信じたい

7.まとめ

  • 「可視化」の重要性
    YAMAHA RTX1210という「見える化」ができる機材を使っていたからこそ、「受信オーバーフローが3849」という異常値に気づけた
    家庭用ルーターなら、その原因不明の遅延に気づくことすらできません
  • 「論理構成」への責任
    家庭用なら「全部ルーターにお任せ」で済んでいたことが、本格的なNW構築では「全部自分の責任(設定)」になる
    今回のように、リンクアグリゲーションの解除や設定変更の際、論理的なクリーンアップを意識しなければ、機材は正直に「おかしな挙動」を返してくる
  • 「物理層」の信頼性
    日本整線とパンドウイットで固めた「物理的な安定」があるからこそ、「論理設定が原因である」と自信を持って切り分けができた

8.結び

「設定変更時は必ず再起動!」という初歩中の初歩を怠ったことへの自戒
「新規NW構築時の流用機器は必ず再設定!」という鉄則の再認識

これらを胸に、今回のネットワーク構築の備忘録を締めくくろうと思います